ポスターはインパクトが第一，それだけにデザインや内容にはパッと見たときに興味をひきつけるような訴求力が求められます。これがポスター作りの最大のポイントなるわけですが，インパクトと訴求力に関してはもうひとつ，掲示方法にも工夫が必要です。

同じポスターでもどんな場所に，どんな形で掲示するかによって多くの人の注意をひきつけられるかどうかにずいぶんと差が出てくるものです。とくにおしゃれにポスターを貼ると世代を問わずインパクトだけでなく好印象を与えることができます。

おしゃれなポスターは画びょうで「傷ついていない」

まず大前提は画びょうで掲示しないこと。もっとも楽な方法ですが，もっとも「ダサい」方法です。ポスターの種類や貼る環境によっても違ってくるわけですが，基本的には両面テープや専用の粘着剤でポスターの表面を傷つけることなく掲示するようにしましょう。

有名なタレントやアイドルを起用したポスターが画びょうで貼られるとどれだけ価値が下がるか，を考えればこの点はどなたも理解できるはずです。

他のポスターに埋没しないように貼る

それから他のポスターに埋没しないよう注意することも大事です。駅や街中はもちろん，掲示板に貼る場合でもまわりに貼られているポスターに埋没しないよう，しっかりアピールできる貼り方が求められます。

掲示板ならできるだけ中心近く，そして視線に近い高さに貼ることが大事ですし，おしゃれに掲示する場合には他のポスターとはちょっと距離をおいて貼るのがおススメです。あまり距離をつめて貼るといかにも競い合っている印象があってあざとい印象を与えてしまいます。

たくさんポスターが貼られている場所を正面に見たときに視界の隅に見えるくらいの位置に貼っておくと「おっ，こっちにもあるな」とかえって目立たせることができますし，他に目移りさせずに見てもらうことができます。

周囲の色のバランスも考慮して貼る

周囲の色とのバランスも大事です。壁や掲示板，柱，何に貼るにしろポスターの背景となるわけですので，できるだけ目立たせつつもセンスよく感じさせるシチュエーションが大事なのです。

ポスターと同じ色，正反対の色の背景に貼ることの効果

この点に関しては正反対の考え方があります。まずポスターと同じ色の場所に貼る方法。白が基調のポスターなら白い壁，白い柱に貼る，といった形です。ポスターを過剰に目立たせずに調和を保たせる一方，ポスターの内容に興味を向けさせることができます。ただそもそも周囲になじみすぎて目に付かないこともあるのが難点です。

一方逆にポスターと正反対の色の場所に貼る方法はポスターを際立たせて注意を惹きつけるという点では理想的な方法です。ただあまり意識しすぎるとあざとくなってしまいおしゃれではなくなってしまうので気をつけましょう。