スーパーの宣伝といえばチラシがメインでしょう。店舗で配布するものもありますし,新聞の折り込みチラシの形で広い範囲に配るのも定番です。そのためポスターはスーパーのマーケティングではあまり活用の余地がないように思えますが,使い方次第でかなりうまく顧客獲得や購買力を高める機会として役立てることができます。
チラシと比べた時のポスターの魅力―サイズが大きいこと
ポスターの大きな特徴はなんと言ってもチラシに比べてサイズが大きいことです。そのため「遠くから見てもわかる」メリットがあります。チラシを店頭に貼り付けているスーパーもよく見られますが,これは最初からそのお店で買い物をするつもりで訪れた人にしか目に付きません。
しかもそうしたお客さんのほとんどはすでにチラシを入手していることが多く,顧客獲得にも購買力アップにもあまり効果を発揮しないというのが実際のところです。せいぜいタイムセールなどの最新情報をお客さんが逃さないように伝えるくらいでしょう。
スーパーでのポスターの集客効果
それに対してサイズが大きいポスターは通りすがりの人にもアピールできる要素があります。たとえば仕事から帰宅している途中にポスターを見かけた人が晩御飯や明日の朝ごはんのために何か買っていこうと思って立ち寄る,なんてことが考えられます。
また周辺のライバルの店舗がある場合には,そのお店で買い物をした人がポスターを見て買い忘れたものや,せっかく買い物に来たんだからついでに買っておこうと思ったものを買いに立ち寄ってくれるかもしれません。
ポスターは購買力の高いお客様を獲得する重要な手段
さらには大きなポスターをスーパーの看板に貼り付けて店の前に設置すれば車で通りかかったときに目にとまって「ここで買い物をしておこうか」と考えるかもしれません。車の客は持ち運びが楽ということもあって一度にたくさんの買い物をしてくれる可能性があります。駐車場を備えているスーパーの場合は顧客獲得だけでなく購買力の高いお客さんを獲得するチャンスにもなるわけです。
チラシではできないポスターの集客力
また,サイズが大きいのを理由にしてさまざまな商品の情報の提供を目指したり,大きな文字,写真でアピール力を高めるという方法もあります。チラシでは盛り込みきれない情報をポスターで補足する形にすればすでにチラシを見て訪れたお客さんの「これも買おう」という購買意欲を高めるきっかけにもなってくれるはずです。ただし,あまり情報を詰め込みすぎると見づらくなってしまうのでさじ加減が大事です。
スーパーでのポスターを活用するための工夫
こうした購買力を高めるポスターを作って活用するためにはポップでキャッチー,見た瞬間に目をひきつける訴求力を備えていること,わかりやすい場所に貼る・配置するといった工夫も必要ですから,いろいろと試行錯誤しながら活用方法を考えていきましょう。