グラフィックソフトやプリンターの性能が向上したことで個人でも高品質のポスターを作ることができる時代になりましたが,本格的に作りたい,たくさんの枚数を刷りたいといった場合にはやはり専門の業者に依頼した方が確実です。
家庭用のプリンターではサイズの限界もありますし,いくらグラフィックソフトの性能が高くなったといっても素人とプロでは出来栄えはまったく異なります。印刷だけを外注する場合も発色や納期などの面でやはりプロの方が圧倒的に優れています。
ではポスター印刷を外注するときにはどんな点に注意すればいいのでしょうか?
とくにはじめての外注ではわからないことばかりなので困惑してしまう部分も多いものです。業者にポスター印刷を依頼するとはどのようなことなのか,基本的な部分を知った上で疑問点や不安点を解消していく必要があります。
費用はいくらかかるかを確認する
まず費用の問題。本格的なポスターを印刷してもらうとなると数万円,場合によっては10万円を超える費用がかかります。つまり外注することでこれだけの費用を回収できるだけのメリットが得られるのかどうかをまず検討したうえで判断する必要があるわけです。
自分で作ったときにかかるコスト(時間や手間も含めて)との比較,さらに外注して品質の高いポスターを作ることで集客や売り上げアップにどれだけ結びつくかも考慮しておきましょう。いくら質の高いポスターを作っても効果が限定的なら業者への依頼はあまり適さない選択肢ということになります。
枚数による費用の変化を考慮する
このコストの問題は印刷してもらう枚数とも深くかかわっています。簡単に言えば印刷枚数が多ければ多いほど1枚あたりのコストが安くなります。
純粋に効率の問題ですが,それならたくさん刷ってもらったほうがいい,というわけにはもちろんいきません。イベントやセールの規模,そもそもポスターを作った目的によって必要な枚数は異なってくるものです。
規模の大きなイベントと,お店のポスターでは当然必要な枚数に大きな差が出てきます。必要ない分まで印刷しても無駄になるだけですから料金と刷る枚数とのバランスが求められます。この点は業者ごとに価格設定が異なっており,自分が刷りたい枚数でもっとも安くすむところを選ぶといった工夫もしたいところです。
納期はどれくらいかを確認する
あとは納期。ポスターはごく限られた期間の宣伝材料として使用するものですから納期の遅れはそのままポスターの利用価値の低下に結びついてしまいます。
印刷のみの外注では早くて1日,通常は2~5日間くらいで対応してくれるところが多いですから,あらかじめ日程には余裕を持って依頼するようポスター制作のスケジュール管理を決めておくよう心がけましょう。