昔から現代まで大きな影響力を示し続けるポスター

ポスターは情報を伝えるメディアとしてそれぞれの時代を担ってきましたが、現在でも存在感のある媒体として大きな影響力を示しています。日本におけるポスターは明治以降から昭和初期に、特に大きく力のあるメディアだったと考えられます。

それまでは文書や図、絵を使って紙に書かれる掲示物は存在していたと思いますが、西洋文明が入ってからは明らかにポスターのデザインを意識したものが出てきました。テレビはもちろんラジオすらない時代の公共の場に掲示されるポスターからの情報というのは人々に多くのことを伝え、影響力もかなりのものだったと考えられます。その影響力を利用して戦争にも利用されたり国民の意識を教育するために作られたりしたものもありました。

近代になるにつれラジオやテレビなどの電波を使ったメディアの方がより広範囲で影響力が強くなったと思いますが、それでも掲出されたその場に存在するポスターから受けるイメージというのは人の記憶に強く残ることが分かります。それは媒体の中心がインターネットに変ろうとしつつある現在でも言えることではないでしょうか。

メディアの手段や種類が増えた現在でもポスターの役割や位置づけは変りつつも、存在感のあるメディアとして残り続けると思います。ただ最近のポスターは単なる紙の媒体としてだけ考えているデザインも多く、文字情報などが多すぎるものもあります。そのようなポスターは効果的なメディアとしての役割も半減しているのではないでしょうか。デジタルの時代だからこそその種類や性質の違う媒体としてのポスターの役割も重要だと言えます。

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