大小の対比によるポスター作成の技法

ポスターを描く場合、いくつかの「約束事」があります。その一つに「大小の対比」というのがあります。これを利用するといくつかの効果を得ることができるのです。

例えば、1枚の紙面に何枚かの写真を載せるとしましょう。その際、全ての写真を同じ大きさで並べるのと、1つだけ大きく載せ、ほかの写真は均等に小さく並べるとします。前者は整然と落ち着いた印象を受けますが、その一方で単調な感じもします。それに対して後者の方は、見ている側にメリハリを与え、引き締まった画面になります。

このように大小の対比関係を上手に使うと効果的な場合があります。例えば、バラとかすみ草の花束をイメージして下さい。小さなかすみ草は、大きなバラを引き立たせる上で非常に大きな役割を果たしています。

このように、大きな文字や図版は人の目を捉えるインパクトを与え、小さな文字・図版は、主役引き立たせ、引き締める役割があります。つまりどちらが欠けても効果はなくなるのです。

もう一つ、大小比較による効果としては、立体的な奥行き感を表現できるという点です。大きく配置したモノは手前に見え、小さく配置したモノは後ろの方に見えるような効果はこうした技法によるのです。

さて、こうした技法はそれ単独でもそれなりの効果をもたらしますが、それ以外の様々な技法と組み合わせることで相乗効果を生み、よりすばらしい作品(ポスター)を描くことができるということも念頭に置いていただきたいものです。

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