レンチキュラー印刷によるアートの発展

残念ながら印刷業界全般は、最近、元気がありません。その原因は幾つか考えられますが、やはり最大のものは電子書籍の台頭ではないかと思います。それにインターネットの普及も、紙の印刷物の低迷に大きく関係しているでしょう。

たとえば国内の大手の新聞社の経営状態を見ても、どこも発行部数の低迷で苦戦しています。若者の新聞離れも深刻で、新聞を定期購読しない人の割合も若い世代を中心として、年々増加しています。こんな世の中となってしまって、印刷関連業界の苦戦は深刻であると言えます。

しかし、だからといって印刷が世の中から消えてしまうわけではありません。印刷が未来に生き残る術は、幾つもあると断言することができます。その一つの方法がアートの分野への展開です。

具体的な印刷を挙げるとすればレンチキュラー印刷です。それは立体感の伴う3D的な効果のある特殊印刷の一種であり、半世紀近くも前から実用化されています。しかし、昔のものはあまり品質も良くはなく、表現の限界も色々ありました。

しかし最近のレンチキュラー印刷は技術も向上してきていて、素晴らしい表現も可能となってきているのです。この優れた印刷テクニックを取ってみても、これをアートの分野に活用することによって、一つの産業を興すことができるのではないかと考えられています。

これは大げさな言い方に聞こえるかも知れませんが、特殊印刷には次世代の印刷の未来を切り開く無限の可能性があることだけは確かです。

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